The Folding and the point / Sorger etait alle dehors, comme apres un triomphe - review
2010.07.31 Saturday

The Folding and the point "Sorger était allé dehors, comme après un triomphe" (ENVLP001)
CMFLG BLOGで、新たに最近気になった作品のレビューを行いたいと思います。
まずは昨年のリリースになるのですが、スペインのアーティスト・The folding and the pointの1stアルバムが非常に素晴らしかったのでご紹介します。
The folding and the pointことolivier arsonは、以前CMFLGに出演してもらったarbolのミゲルからの紹介で知り、その後昨年5月に「今度日本でライブをするので見に来て欲しい」との連絡が来たのでした。 そのライブはarborの作品にも参加している牧野エリさんのイベントで、八丁堀のライブスペース・七針で行われました。 その時のレポートはこちら(http://blog.cmflg.com/?eid=65053)。
MySpaceで音源は聞いていたものの、全く日本での前情報の無いアーティストでもあったので、実際どのようなライブなのかと思ってみたら、これがまた非常に完成度の高い、それでいてオリジナリティ溢れる「緩やか」な音でした。
その時に彼から作品はいただいていたのですが、その後正式にリリースされたのがこのアルバム"Sorger était allé dehors, comme après un triomphe"です。
とにかくこのアルバムに流れる緩やかな音は、決してエレクトロニックでもなく、フォーキーなものでもなく、ざらついたものでもない感触で、例えるのであれば"Ambience"とも言える包み込むような感触。アナログ感漂う、少しくぐもった音が、押しては返すように緩く時を刻む作品です。これはThe Remote Viewerの傑作"Here I Go Again On My Own"を聞いたときに感じる感覚に近いのですが、より音は深く、大きな川の流れのように包み込む力強さと、その流れに浮かんでいるような浮遊感が、今までに無い感覚として感じてもらえるのでは無いかと思われます。これは多くのエレクトロニカを聞き、食傷気味になっているリスナーの方でも、この作品に流れる感覚は今まで体験したことは無いのではないでしょうか。 とにかく音響処理も素晴らしい、深い作品です。
これほどの作品がスペイン流通のアナログ(+同内容CDのセット)と配信のみで、日本で話題にならないのは非常に勿体無いと思います。 日本ではitunes、Paypalが使用できるのであればBandcampからも購入可能ですので、是非フリーダウンロードとなっているアルバムの曲"Sorger"(名曲!)を聞いて購入してみてください。
Envelope Collective (The folding and the pointのレーベル、試聴・購入可)
http://www.envelopecollective.org/
The folding and the point -Bandcamp- (試聴・購入可)
http://thefoldingandthepoint.bandcamp.com/
■ the folding and the point

映画「ベルリン・天使の詩」の脚本家、Peter Handke (ペーター・ハントケ)に強く影響を受けている彼の音楽は、まさしく、そのモノクロの世界に、天使のごとく色を染める。
ギターやピアノの音色とともに浮遊するノイズと、水面をゆっくり泳ぐようなメロディ。
William Basinskiやmum、Fenneszを思わせる美しく叙情的なアンビエント・エレクトロニカ。
Myspace : http://www.myspace.com/thefoldingandthepoint








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the silence was warm vol.4